手塚とおるさん

先日『伊集院光とらじおと』というラジオ番組に手塚とおるさんがゲストで出演されていた。役者になるまでの経緯がおもしろく、また物腰の柔らかい語り口が私の中ではちょっと意外で、より気になる存在になった。

おそらく最初に手塚さんを認識したのは『世にも奇妙な物語』の『懲役30日』という回である。主人公の受刑者に施術を行う医療技師の役なのだがこれがものすごく気味が悪い。あの顔は今でも記憶に残っている。

ドラマ『ケイゾク 特別篇』ではスポーツ紙の記者の役で登場している。終盤の自分語りをするシーンからの狂気を帯びた演技がなんともいい。

そして映画『ラブ&ポップ』。手塚さんは主人公の女子高生の援助交際の客、ウエハラという役どころである。このウエハラがまあ凄い。あの挙動、表情、話し方。素晴らしく気持ちが悪い。

私にとって手塚とおるさんと言えばこの3作品での印象が強く、一癖も二癖もあるというイメージである。件のラジオでは、ドラマ『半沢直樹』にずっと出ていたでしょとよく言われるが1話しか出ていない、と仰っていたがやっぱりそれだけ印象に残るのだろう。

今までは観た作品にたまたま手塚さんが出演されていただけだったが、これを期に手塚さんが出演されている作品を調べて手を伸ばしてみようと思う。今私はあのクセを欲しているんだ。